因数分解や乗法公式(式の展開)は、数学の問題を解くための「道具」として、基本でありよく使うものです。しかし、高校数学を終えてしまうと使うことはとんとなくなります。それではもったいないので、仕事などで活用できる(かもしれない)方法を紹介したいと思います。
ジャ〇ネットでお買い物
甲高い声の社長が「いちまん、きゅうせん、はっぴゃくえん!」とおっしゃる CMがあります。たとえば、この 19,800円の品物をいくつか買うことを考えます。
「この品物を 23個買うとすれば、代金はいくらになりますか?」
わたしは、そろばんを習っていたわけでもないので、パッ!と答えは出せません。でも、ちょっとした工夫から暗算で求めることはできます。書いてしまうと、暗算ではなくなるのですが・・・
19,800× 23=(20,000- 200)× 23=460,000- 4600=455,400
と乗法公式を活用することで、ちょっとウニャウニャするだけで求められるようになります。
もっとざっくりした見方をすれば、「19,800円はほとんど 20,000円なので、2万円× 23個=46万円ぐらい」とおおまかな数字を立てることもできます。
2ケタ以上のかけ算になると、筆算を使うか、電卓を使うかってなりがちですが、そうしなくても求められるということも知っておいていいと思います。筆算も実は式の展開を縦に並べて書いているだけなんですよね。