またまた少し時間が経ちましたが,前回の続きです.もう少し突っ込んでみます.
数列の一般項
この数列は,
- もとの値を半分にするか(0から1/2の間に入るか)
- もとの値を半分にしてから,1/2加えるか(1/2から1の間に入るか)
のいずれかをおこなって次の値を得ることになっています.
具体的に と計算してみると,一般項の形を推測することができます.と言っても,場合分けがあるのでちょっといい加減な形になってしまいます.それは,
(は自然数)
のような形です.(奇数)/2^(n+1)という形だということです.
そして,このことがわかると,
ならば
ということもわかります.約分できませんからね.
つまり,一度取った値には戻ってこないということです.
問題文で「となる確率~」とありますが,上のことがわかっていれば,となっていることも理解できます.
「戻ってくる」場合
上で与えられた一般項の形は,初項にも依存した形になっています.ですので,初項が変われば,とり得る値も変わってきます.
そして,は特殊な数となっています.これは,以下の方程式を解くことで理解できます.
2回写像で戻ってくるケースになっているということです.
他にもいろいろな見方や解釈もあるでしょう.問題の構造(イメージ)をつかむという点では,この辺りまでは考えておいてもいいのかなと思い,補足として追記してみました.