今年は「あまり」に絡んだ整数問題があちこちで出されていますね.先に書いた京大の問題もそうですし.
東大の問題からも,整数問題(小数問題?)を取り上げておきます.
問題はちょっと長いので,河合塾さんへのリンクで.
この問題,小数部分に関する問題という書き方*1ですが,以前書いたガウス記号の話と進め方はほぼ同じです.最後には,ガウス記号そのものも登場してきますし(とは言っても,ガウス記号らしいことは結局何もしないのですが).
miwotukusi.hatenablog.jp
(1)も(2)も,長ったらしい小数部分は一度 とでも置いてしまい,
や
の形にして,「差 がどのくらいの幅(差)を持つのか」や「が1よりも大きくなるか」を見極めることになります.幅(差)が1よりも大きければ,その区間には必ず整数が含まれますよね.数直線上で考えてみればわかりやすいと思います.
その際に,式に現れてくる「小数部分同士の和や積が1よりも大きくならないか」という評価をしてあげることになります.(2)では「以上」というものが唐突に出てくる感じですが,と言い換えることができれば,必然的であることは理解できると思います.*2
(3)がある意味拍子抜けです.(1)(2)が変な前振りになっていて,単純な「背理法の話」であることを隠しているように見えます.が無理数でないとすると,になっちゃいますからね.一応,以下が参考ということになるでしょうか?
miwotukusi.hatenablog.jp
昨年の の問題からすると,だいぶ易しくなってるように思います.