みをつくしのひとりよがり

2022/08/10にブログ名を変えました.仕事や生活に役立ちそうな(実際に役立つかは別として)数学・物理ネタをつらつらと書いていこうと思ってます.

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ベクトルは難しくないと思うのですが

2017/10/02追記:TeX(MathJax)で書き直したものが↓にあります。(内積に関する追記も含んでいます) miwotukusi.hatenablog.jp 今回はベクトルです。 ベクトルは「大きさと向き」をあわせ持った量であり、特に物理を勉強する人にはずっとつきまわってくるもの…

三角比は直角三角形が基本

高校数学ではじめてお目にかかり、下手をすると数学よりも物理の授業で先に出くわしてしまう「三角比」と「ベクトル」について、少し書いていこうと思います。 まずは三角比です。基本的な考えは、中学数学で出てきた三角形の相似です。相似な図形の辺の比は…

証明問題はトンネル工事

記述式の問題は、結果だけでなく論証も必要なのですが、たいていは計算過程だけを羅列しただけの内容になることが多いようです。わたしは社会へ出て仕事をするようになって、数学に限らず記述式の回答ってプレゼン資料と同じだなあ。と思うようになりました…

2014年センタ試験 数学IIB第6問の解説もどき~その2~

最後の素因数分解です。2編一気に書いてしまいます(笑)。 4.さらに拡張して、N!の素因数分解を実行するプログラムを考える。 プログラム2の構造は、以下のとおりです。 プログラムはコードだけだと、何をしているのかよくわからないですよね。それを問題の…

2014年センタ試験 数学IIB第6問の解説もどき~その1~

先日までは、第6問(プログラムの問題)を解いていなかったのですが、解いてみるとなかなか面白かったので、解説もどきを以下に書いてみます。内容的には、「素数を絡めた整数問題」として 2次試験でも使えそうな考え方もあります。 N!の素因数分解を考える …

2014年センタ試験

ひとまず、数学と物理を解いてみました。 数学IA 集合の問題が少しややこしいぐらいで、あとは流れのままに解けるかと。 他に少し気になったところを挙げると、 図形の最後(3つの辺の長さ関係)の「角度に注目すると」の言葉に惑わされるかもしれない。 場合…

寒い夜だから(音の蜃気楼)

むかしTRFがこんな曲を歌っていました。明日はセンタ試験2日目、冷え込むようです。そして、晴れていると星空がきれいに見えるものです。しかし、冬の夜にはこんなこともまま起こります。 遠くの音がよく聞こえる 昼間だと近所でしか聞こえないような音が、…

熱力学の第1法則は、公式で覚えちゃダメ

高校物理の熱力学が苦手という人は、結構多いように思います。中学校の理科でも出てこなかったような内容なので、苦手というよりも慣れていないということなのかもしれません。 熱力学の第1法則 何を表しているかと言われると、「気体におけるエネルギー保存…

携帯電話の電源はお切りください?

地下鉄が走行中でもケータイがつながるようになり、スマホをいじってる人が以前よりも増えたように感じます。 周波数 ケータイといえば、最近のCMでは「プラチナバンド」「800MHz」といった言葉が宣伝文句に使われています。700MHz~900MHzの周波数帯を指す…

当たるも八卦当たらぬも八卦(確率)~その2

期待値の計算は、センタ試験ならではのコツがあります。タラレバの話も含め、また例題で考えてみます。 もう一つ例題 次は、2012年の数学IAからです。 1から9までの数字が一つずつ書かれた9枚のカードから5枚のカードを同時に取り出す。(中略)次のように得点…

当たるも八卦当たらぬも八卦(確率)~その1

センタ数学の嫌われ者である(?)確率についてです。解く数をこなすというのが一番の対策なのでしょうが・・・ 計算もだがイメージが大事 確率(場合の数)が苦手という人は、問題を考えるときのイメージ、もう少し言えばシミュレーションが足りないような気が…