2018-01-01から1年間の記事一覧
キャッチボールからドップラー効果の話へときましたが,この話をするきっかけと,ちょっと考え方を広げた内容を書いていきます. まわりには聞こえない音 先日,高速道路を 280 km/hで爆走したというニュースがありました.大阪と奈良を結ぶ道路なので,わた…
初級編と中級編(ぐらいと思われる)問題をそれぞれ 1題ずつ挙げていきます.すみません,ちょっと長いです. 初級編:平成26年度センター本試験 物理I 第3問 ベルトコンベアでドップラー効果を説明したちょっとややこしく見える問題です.平成26年度センター…
前回のキャッチボールの話のつづきです.次は,ボールの代わりに「音波」を投げ(?)ます.前回と同様に「時間間隔が変わる」話をして,その結果ドップラー効果が現れることを示します.まあ,教科書の復習のようなものです.Pさんをスピーカーに変えました.…
今回は,ほとんど小学生の算数のような話をしていきます.移動をしながらキャッチボールをするという設定です. PさんとQさんの 2人が登場します.Pさんはボールを投げる人,Qさんはボールを受ける人になります. Pさんは以下の能力と条件を満たしてもらいま…
最近 twitterをやるようになって,いろいろと面白い話に触れることができて楽しいです.そこで目にしたのが円周率が 3となる「円」の話です.今回は,この話をちょっといじってみようと思います. 円はコンパスで描けますが 同じように簡単な道具だけで「直…
つらつらと(だらだらとの方が正しいですね…)ブログを書いて,もうすぐ 5年になろうとしています.で,今日通算15万アクセスになりました.ありがとうございます.何かお役に立てていれば嬉しいです. 今回は,ふだん使っている or 使いこなせていないツール…
重力加速度のネタの焼き直しです.こちらは分数の表記が多かったので,だいぶ見やすくなったと思います. miwotukusi.hatenablog.jp 改めてこう聞かれると,どう答えますか?人によっては「」と答えたり,「物体が落ちるときの加速度」や「」と答える人もい…
熱気球のネタの焼き直しです。ちょっと書き加えているところもありますが、内容を変えるまでではないです。 miwotukusi.hatenablog.jp 入試問題としても、ちょくちょく扱われる「熱気球の問題」を考えてみます。他の熱力学の問題とは少し違った考えが必要に…
上半期が終わっても落ち着きそうで落ち着かない日々が続いています. 久しぶりに読んでみたいと思った論文なるものが出てきて読んでいますが,何回も頭から読み直すという状況でなかなか進みません(苦笑).はい,知的好奇心(欲求)に実力が伴ってない英語嫌い…
前回予告した「懐かしい話」というのは,そうブブゼラのことです.覚えてますか?サッカーW杯南アフリカ大会(2010年)で一躍有名になった楽器です.長さが 1mぐらいの細長いラッパのような形をしています.そして,これを鳴らすと非常に大きな音がします.こ…
去年の夏に書いた「うなり」のネタの補足的な内容です.そこでおこなった計算の応用が後でいろいろと出てきますので,先に以下を一読の上,読んでもらえればと思います. 「うなり」の数学的考察~その1~ - 理系男子の独り善がり 「うなり」の数学的考察~…
暑さでバテてたわけでもないのですが,なかなか筆(?)が進みませんでした.といっても,気になることはいろいろと調べたり考えたりはしてます.またまとまったら,そのネタは書こうと思います.*1 以前に重力加速度についてネタを書きましたが,場所(緯度)に…
いまさらな感じもありますが,「的中」なところもあったのでそこへの追記と合わせてメモを残しておきます.最近,大手予備校さんの解答速報はしばらく時間が経つと,問題が削除されるんですよね.著作権の問題からでしょうか?問題としては,カルノーサイク…
アクセスいただいている様子を見ていると,意外とガウス記号に関するネタへのアクセスが多いなあと感じています.そこでというわけでもないですが,ちょっとしたネタを書いてみます. ガウス記号って「1きざみ」ですが 関数:のグラフは,きれいな「だんだん…
ここしばらく体調を悪くしており更新ができていませんでした.その間にもご覧いただいている方がいて,ありがたい限りです.まだ復調とまではいってませんが,徐々に頭の中にため込んでいたネタを吐き出していこうと思います.重力加速度のネタの補足+αです…
前回に引き続き,京大さんの問題をおさらいしておきます.なんとなくですが,「実践的な問題」という印象を持つようになってきました. 第2問~電磁場内の電子の運動~ トムソンの実験からはじまり,電場・磁場の両方がかかったドリフト運動とその発展という…
先日の問題ミスのこともあったので,何かと注目をされたとは思いますが,ちょっと毛色が変わったなあという印象を受けました.でも,なかなか面白い問題だと思うので,解法というよりは補足メモみたいなものを書いてみようと思います. いきなり,微分方程式…
医科大で出される物理の問題は,「医学の中の物理」という問題が結構よくだされています.問題3がそうなのですが,わたしが気になったのは問題1の方です(笑).早々に不適切出題の指摘もあったようなので,そのあたりも含めて書いていきます.冬や梅雨の時期…
定期券や会社の入館証などで当たり前のようにある ICカードの小話です.JR西日本の改札機には「1秒タッチしてください」といったフレーズが書かれています.そして,ちょっと検索してみると,こんな記事がありました. www.nhk.or.jpこの記事の中で ICカード…
大阪大,京都大と関西国公立の2大巨頭で,「音波の干渉 with 壁で反射」で指摘を受けるということになりました.ちょっとポイントをわたしなりに整理してみました.必要な考え方や情報は以下を参照いただければよいかと. 縦波の反射~2017年大阪大物理[3]の…
大阪大の問題*1の延長戦です.2018/01/12の追加資料 6ページ目に書かれている以下の内容についてです. 「微分」といってるぐらいですから 微小区間で考えることにします.また,密度「変化」を考えるので,「もとの密度(疎密波が到達する前の密度)」と「疎…
大阪大の音波の問題の続きです.大阪大から 2018/01/12に公表された追加資料では,以下のような内容が書かれていました. 「音叉の振動モードは複数存在し,それにより答えが変わる」 今回は,そのあたりを少し掘り下げておきたいと思います. 音叉の振動モ…
とりあえず解いてみました.以下つらつらと. 第1問 問1 運動量保存則からの計算ですね.完全非弾性衝突(反発係数が0)ですから力学的エネルギーは保存されませんね. 問2 音楽をやっていれば(2)は違う(周波数=振動数が2倍なので,波長は半分になる)ことはわ…
※すみません,2018/01/11にタイトルを修正しています.(“縦波の反射”←”縦波の反射波”) 2018/01/13 大事な追記 スッキリできるやっぱりできない説明が本家から出てきました. 理科問題(物理) 〔3〕Aの解説(1月12日追記)「壁での反射」がどうこうという話では…
2018は「2つの平方数の和になる感じでもなく…」と書いたのですが,見事になるんですね.失礼しました. tsujimotter.hatenablog.com さてさて,問題の方は関数電卓をたたけば答はすぐにわかるのですが,特に手計算となると 3)はちょっと...という感じでしょ…
なのですが,2018って意外と特徴のない数なんですよね.素因数分解をしても としかならないですし,フィボナッチ数でもなく 2つの平方数の和になる感じでもなく…という数なんです. でも,今回はフィボナッチ数の問題です. 問題 フィボナッチ数列: は,以下…